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マネーサプライの大きな変動

マネーサプライの大きな変動は、ストック化した日本経済では、資産価格の大きな変動に基づいて大きな景気変動をもたらすようになった。それでは、八〇年代の半ばから九〇年代の初めにかけて、八〇年代前半落ちついていたマネーサプライの変化率がなぜ上は一二%から下はマイナスの〇・六%にまで大きく乱高下したのであろうか。これに対する日本銀行の見解は、八〇年代の終わりには、貨幣に対する需要が増大したために、それに応じてマネーサプライを増大させるような金融政策を運営し、逆に、九一年頃からは、景気後退を反映し、貨幣需要が減少したために、それに応じてマネーサプライを減らすような金融政策を運営したためであるという。しかし、このバブル経済期の貨幣需要の大きな変動の原因は、マネーサプライの乱高下を作り出した金融政策そのものにある。

資生堂の口紅はベータカロチンを配合

資生堂の口紅はベータカロチンを配合し、植物性色素を配合した機能性化粧品のはしりともいえる仕様だったが、機能が豊富であるがゆえに、落ちにくさでは見劣りがしたのだ。しかし、マックスファクター製品も発売当初こそ大きな話題を呼んだが、業界の予想を下回り、ヒットには遠く及ばなかった。理由は簡単明瞭だ。付け心地が悪かったのである。「クレヨンを塗っているみたい」「唇がパサパサになって、潤いがなくなる」、こんな感想を抱く女性は少なくなかった。私も試してみたクチだが、こんなに感触が悪いのなら、別に落ちにくくなくてもいい、そう感じたものだ。女性の支持を獲得するには、機能のみならず使用感でも満足してもらう必要がある。この一件で、メーカーはあらためて女性たちの貪欲さを思い知らされることとなる。

「天国」という言葉

「天国」という言葉は、表現自体はキリスト教からの影響を受けている。おそらくドラマ、映画、小説を通じて一般化したものだろう。そこに込められている思いは、民俗学者のいう、「死んだ人間は遠くへ行くのではなく、われわれの近くにいて見守ってくれる存在になる」という日本人の古来の観念と非常に似たものがある。「天国」という言葉はそれを言い換えたにすぎない。「眠る」という表現には、個体のいのち、人生への尊重の念がある。これは、新しい認識といえるのではないか。その個体の人生がきちんと意味あるものだとするならば、死は決して終わりではない。戦後の日本人か培ってきた死に対するタブー、恐れの意識から脱し自分の中に新しく死を認識づけることが今間われている。ひ生と死を別個のものではなくとらえるということなのだろう。それができたときに、「あの世」観というのは再生されるのではないだろうか。