実際に、バイリンガルの人は、英語をしゃべっているときと日本語をしゃべっているときとでは性格が違うのはよく知られていることです。たとえば、私の場合は英語で学んだ知識も学んだ期間も違います。大学と大学院のほとんどはアメリカにいて、小学校は日本、中学校は半分アメリカ、社会人になってからは学者としてはほとんどアメリカで、ビジネスマンとしては大半を日本で過ごしています。ということは、おそらく英語人格は学生人格であり、学者人格であり、日本語人格はビジネスマン人格だと思います。英語で話している人格と日本語で話している人格が違うのは自分でも分かるわけです。別の例をあげると、昔いわれていた多重人格障害というのは、海馬が損傷して記憶障害になっている状態であるというのが現在知られている分析です。二つの人格があるかのようにそれぞれの記憶が分離しちゃったから、二重人格にみえたということです。